タンクレス 2

ぶりご。

こいつの話が出たので、今日は延長して思いをぶつけてみる。

本来の呼び方を書くのもおぞましい、黒くてピカピカしたあいつだ。
我が家では「ぶりご」と呼ぶのが掟。

ぶりごとカメムシは同居出来ないらしい。
理由はわからないが、カメムシがワンサカいる山の横は安泰って事だ

おかげさまでうちにはワンサカいる。
壁ドン系の若いカップルから、黄昏流星系に略奪愛まで、兎に角、お盛んだ。
「これは安泰ですな」とぶりご怖さに温かく見守れる。
おまけにカメムシは、「山のポップコーン」らしい。
油で揚げると、そんな感じの味がするそうだ。


話は戻って「ぶりご」

こいつに遭遇するのが嫌で、改装の仕事はしない。
それでも何年に1度かは逃げ切れない時がある。
「そんなに嫌なら、床全部めくってあげるから」と約束するが、
現場はそんなに優しく無い。

「訴えたら勝てる!」とボヤキながら、ひろと激しいジャンケン大会が始まる。
前回の負けはひろだった。(負けた方が床下潜る)

「視線を感じる」からしばらくの間。

そして聞こえる
「バターン…あお?」

「バターン青!使従です」
続き聞こえる
「使従を肉眼で認識」の後の「ああああー」の叫び…

ぶりご怖い。