春夏秋冬
体育館の入口で誰かが中を覗いてる
首を傾げて顔だけ出して、微笑みながらこっちを見てる
「ん？誰だろ？？」
でも、何かがおかしい。
入口の扉の一番上角に斜め的に覗くって、やたらデカイ人。
巨人だ！ここは立体起動に移行すべきか？って位のデカさだ。
で、そもそも男？女？
顔はハッキリ認識出来るけど、髪は１本もない。陸のタコ？
で、体は？
「あ。出た」だ。
うちの体育館、よく出るんだよね。
下の玄関から右手にある部屋に限っては毎回いる。
鍵があるから、入らなければならないので、私は殆ど鍵開けはしない。
話し声なん通常で聞こえるし、モタモタしてると「パン」とラップ音がなり始まる
戸を開けた時、青い炎と共に「バン‼︎‼︎」と凄い音がして、ビックリした事があるので、
「失礼します」と声かけてから入るようにしている。
今回の巨人は、楽しそうな声に誘われて覗いているんだろうか。
もはや顔のみ全開で見ている。
そんな時、うちのピッコロがふら〜っと入口に向かって歩いて行った。
顔の巨人は消えてしまった。
あーあ。